12-25 休日
昨日はクリスマスイヴだったが
ぼくは泥にまみれて働き
お裾分けの立派なネギを背負って
家路についた
今日はクリスマスだが
朝からランドリーに絨毯をもっていったり
これから地下足袋を二足洗ったり
聖夜とはまったく無関係の日常
年末はお庭の手入れが続く
松の手入れひとつとっても
その知識や経験には
正解などない
なにしろ相手は生きものだから
樹をよく見て
こちらから呼吸をあわせるように
進めていくのがよい
職人のわざ、などというのは
どうも侮蔑的に聞こえ
ホワイトカラーたちの言う知識と
別段かわりのないそれらの技能が
おなじ土俵で語られないことを
不思議に思う
現場で、体で覚えるだけではない
植木屋だろうと、土木屋だろうと
一流の者は相当量の知識をもっている
それがあたりまえ
常に勉強していないと
いざ現場で手も足もでないということが
たまに起こる
そこで「これはどうすれば?」
なんて聞かなくてはいけないなら
職人ではないし
そこで成長へとつながるチャンスを
みすみす逃すことになる
だから毎日勉強する
現場はさっとやってぱっと片付ける
これが鉄則だと思う
さて今日は休み
足袋を洗って
妻とあそぼう